kojibeya

Friday, September 23, 2005

リトグラフ/Lithograph for Wikipedia

リトグラフは私のメインの研究である。女子美術大学在学中から、専攻をリトにし(といっても約2年くらいしか勉強していないが・・・)その後数年美術から離れ、去年から個人経営の版画教室へ通っていた。最近アメリカ、ヴァージニア州にあるGeorge Mason大学院で版画を専攻している。私が日本、アメリカで思った事は、「版画」はあまり世間一般には浸透していない、という事だ。特にリトグラフ。私の専攻であるからちょっと悲しい。だいたい、版画と聞くと「木版画」を思い浮かべる人が多い。おそらく、家でも手軽に出来るからかもしれないし、年賀状を木版で制作する人が多いからかもしれない。確かにリトグラフは難しい。制作過程はややこしいし、いろんな薬品も必要だし、家で手軽に・・・というわけにはいかない。ただ、一度覚えてしまえば、その魅力に気づくだろう。自分が描写したものがそのまま一番効果的に紙に刷れるのは、リトグラフと思う。強い線、きめ細かい線、筆の効果、インクの飛ばした効果・・・。私は、それぞれの効果を楽しみながら版を作っている。版画、特にリトグラフを少しでも広めたいので、リトのわかりやすい説明をしたいと思う。

まず、アルミ版に油性のペンや解け墨で絵を描く。※水分でアルミ版が反応してしまうので要注意。
絵が完全に乾いてからアラビヤゴムを薄く引く。※ゴムがむらになると、製版が失敗してしまう事がある。
その後、数時間版を休ませる。
プリントクリーナーで描写部分を完全に落とす。
スポンジで版全体を水でふく。(アラビヤゴムも落とす)
描写部分に、エーゲンラッカーを薄くひく。その後グランドをかける。
20~30秒後、水でグランドを落とす。※描写部分にグランドがのこり、そのほかの部分はきれいになる。
乾かしてから、
水で粉を落としてかH液をかけ、30秒待ってからまた水できれいにふく。
完全に乾いてから、またアラビアゴムをかける。
その後、一日おいたほうがすりがうまく出来る。

結局、文字でまとめてみたけれど、やっぱり複雑だと思った。でも、多色刷りも出来るし、版を自由に書けるようになると表現の幅は増えとりこになるはず・・・。

I think that Printmaking, especially lithograph, is not popular in general. It is sort of sad because my main study is lithograph. Maybe woodcut is more common in the printmaking because the process is much easier and many people in my country make New Year cards with woodcut. In fact, the process of lithograph is very complicated but if you master the process, I am very that you must be fascinated...! I just want to introduce the process and hope many people will be more interested in lithograph.